買い物、通院など常に夫の運転する乗用車で出かけて いたが、夫が急逝。自身は免許証がなく、自転車にも乗ったことがなかった。下肢筋力の低下と変形性関節症があり、約1キロ離れているスーパーはもちろん、近所の友人宅へも行くことができなくなってしまった。
息子と娘は遠方に居住しており、月に1度程しか来ることができない。寂しさを紛らわすため、外出したいという気持ちはあったが、身体的要因から徐々に閉じこもりがちに。
30年以上、バイクを運転して、どこにでも一人で出かけていた。しかし、家族、近所の人などから「バイクではふらついて危ない」と何度も言われるようになり、言われるがまま、バイクを廃車にしてしまった。庭は広く砂利になっており、歩行するようになってからは敷地内で複数回に渡って転倒。
その頃から少しずつ外出するのが煩わしいと言うようになり、意欲も低下。心配した家族から相談があった。
脳梗塞後遺症により、長距離歩行が困難。独居であり、晩年に県外から転居してきたため、友人・知人は少なく・親戚もいない。料理は得意なので、ヘルパーを利用して食材の買出しをお願いしていたが、以前から「自分の目で選んで買いたい」と話していた。
生き甲斐や楽しみがほとんどなく、最近はふさぎこむことが多くなってきていた。
3年前より、もやもや病を発症。左片マヒ・歩行障害があるものの、ADLは自立しており、リハビリ等に対する本人の意欲も高い。しかし、医師より「判断力低下があるため、車の運転は諦めなければいけない」と告げられたことで非常に落ち込んでいた。
リハビリ効果・自信回復のためにと、OTより電動カートを勧められる
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